仏事

法事・帰敬式・永代経

常宣寺内観

法事について

法事とは、年回忌によって定められている「年忌法要」のことです。1周忌、3回忌、7回忌・・(下記の表をご覧下さい)と続きます。
法事というのは、その言葉通り「仏法の行事」であり、仏法は、ほかでもない『私自身のため』のものであります。

悩み多き私たちが真実の依りどころである「本願念仏の教え」に出遇わしていただく大切な「場」でもあります。

亡き人は如来さまのお救いによって、すでにお浄土に参られております。
「いつでもどこでも、どんなことがあっても決して裏切られることのない如来さまを信じて、手を合わす人生を送ってほしい。そして、私のいるお浄土に生まれてきてほしい」と、お浄土に生まれ、仏となられた亡き人はそう願われていることでしょう。

その願いを聞き、『この私が仏法を聞かせて頂く行事』これが法事という大切な時間であります。

令和6年(2024年)年忌年回表

年忌法要 年回にあたる命終年
1周忌 令和5年(2023年)
3回忌 令和4年(2022年)
7回忌 平成30年(2018年)
13回忌 平成24年(2012年)
17回忌 平成20年(2008年)
〈23回忌〉 〈平成14年(2002年)〉
25回忌 平成12年(2000年)
〈27回忌〉 〈平成10年(1998年)〉
33回忌 平成4年(1992年)
〈37回忌〉 〈昭和63年(1988年)〉
50回忌 昭和50年(1975年)
70回忌 昭和30年(1955年)
100回忌 大正14年(1925年)

※詳細についてはお寺までお問い合わせください。

なお、常宣寺の本堂においても、「法事」を勤めることができます。

帰敬式(ききょうしき)について

帰敬式とは、昔から「おかみそり(剃刀)」と言い、仏弟子として生きることを誓う儀式です。そしてお釈迦さまの教説を依りどころとし、仏弟子の名のりとしていただくのが「法名」です。

法名は、主に本願寺で行われる帰敬式を受けた人に対し、本願寺住職(ご門主)から授与されるものであります。この帰敬式を受け、法名を授かると、「釋(しゃく)」の字が冠せられた二字の法名を賜ります。

「法名」は、亡くなってからの名前ではなく、本来は生前に帰敬式を受け、仏教徒として「ご本尊(南無阿弥陀仏)」を中心とする生活を始める性質のものです。

年によっては、団体で本願寺へ帰敬式を受けにいく年もあります。詳しくは、お寺までお問い合わせ下さい。

永代経について

永代経(えいたいきょう)とは、“永代読経(えいたいどっきょう)”の略であり「末永く(永代に)お経が読まれる」という意味であります。そこからは、「お寺が存続し、仏教が継続し続けられるように」という、「寺院護持」と「法義相続」の願いが込められております。

そのような願いと志を持って、懇志を寺院に納めるのが「永代経懇志」であり、その懇念を受け、寺院で開く法要が「永代経法要」です。

「永代経」とは、お念仏の教えを私に伝えて下さった、ご先祖の遺徳を偲び、何より私自身が聞法に励み、子や孫が代々にわたってみ教えを聞く喜びを伝えていくこの心が「永代経」には込められております。

当寺では春と秋の年2回、「永代経法要」のお勤めをさせて頂いております。

仏事のイロハ

お仏壇とお荘厳

仏壇とは、もともと仏像を安置する台のことです。
仏壇は大きく分けて、①金仏壇、②唐木仏壇、③現代風仏壇の3種類程があります。種類に関しては、仏壇を入れられる家で決めていただければいいかと思います。
浄土真宗では、阿弥陀様はいつ何時でも私を見守ってくださっており、仏壇はその阿弥陀如来を御本尊として安置させて頂く空間です。
今を生きる私が、日々のお勤めやお給仕(御仏飯や、お花をお供えする事)を通じて故人を偲びつつ、生かされていることに日々感謝し、手を合わせ「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えさせて頂きましょう。

浄土真宗のお荘厳(飾り方)

浄土真宗のお荘厳

※上記は基本形ですが、お仏壇の大きさ等により、簡略した形も考えられます。